あなたの知らない奇妙な物語

某有名遊園地のお化け屋敷で働いていた管理人による本当にあった怖い話

怖い話

死体安置室の老婆③

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やがて、その足音の主が『死体安置室』の入り口から顔をのぞかせました。一瞬だけ顔を確認したあと、完全に身を隠しました。その顔は“おばあさん”でした。顔はシワだらけで、髪の毛は胸のあたりまであったのを覚えています。

私は入ってきたのが“おばあさん”でも少しも疑問に感じませんでした。なぜなら、客の中には“老夫婦”でやってくる人もいるからです。「老夫婦か…あまり脅かし過ぎないようにしないと…」と考えながら、入り口の青白い光でできる人影の大きさを見て、飛び出すタイミングを計っていました。

影がだんだん大きくなってきました。私は「ここだ!」というタイミングで飛び出しました。その瞬間、私の目の前に現れたのは「うわーっ!!」といって叫ぶ“二人の男”でした。

「あれ?」と思いながら、私は“二人の男”を廊下の外まで追いかけました。そして再びもとの『死体安置室』に戻ったあと、先ほどの出来事を思い返してみたのです。

“ナースステーション”から“死体安置室”まではすぐの距離です。もし、客が“逆走”した時は“ナースステーション”のお化け役がトランシーバーで連絡してくれるはずです。それにその間、リタイア用の出口はありません。さらに、お化け役のアルバイトが使う通路がありますが、そこには通常鍵がかけられているため、その通路に迷い込んだということも考えられないのです。万が一迷い込んだとしても、誰かしら監視できる態勢は整っているので可能性は低いのです。
そう冷静になって考えた私は、「ゾクッ」と背筋が凍るような寒気を感じました。

あの“おばあさん”は、どこに消えたの?

今でもあの“おばあさん”の不気味な顔は頭から離れず、脳裏に焼き付いています。あの“おばあさん”は一体誰だったのでしょうか。そして、どこに行ってしまったのでしょうか。

もしかしたら、あれはこの世のものではない“何か”だったのかもしれません。

終わり

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